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2005年9月 6日 (火)

台風接近-覚悟という言葉-

非常に大型の台風が各地に被害を及ぼしている。自然の脅威というものをあらためて実感する。
人間と自然との関係、そして人間と歴史との関係を。

駅前できわめて有名な政治家の演説を聴いた。その人は「覚悟」というキーワードを使っていた。多くの人に向かって自分の意見を明確に主張し、説得をする。圧巻であった。明治の政治家もかくんありなんという雰囲気があった。
積極的に社会と接し、具体的にその成果を実践していくために多くの人の前で自らの立場を明確にする。
勇気がいることだし、それこそ「覚悟」が必要で、なかなかできるものではない。

研究成果を積極的に社会に還元し、それを実践していくという姿勢は、これからの歴史研究にとって最も重要なテーマである。現在、それを先駆的におこなってきた森先生を継ぐ形で、さまざまな模索を展開しているが、その度にこれまでの経験を越えたいろいろな分野の人と考え方に出会い、多くの学びを体験している。
自分の主張と説得もするが、その同じエネルギーをつかって相手のステージに立ちその話を聴く。

言い古された言葉だが、やはりコミュニケーションの本質は相手の存在を言葉以外で感じる状況だと。
しみじみと工学部のO先生が語っていたことをある政治家の演説を聴きながら思い出した。

上京webのコンテンツ制作のために、洛中洛外図の整理をおこなっている。
上杉本と歴博甲本と、中世後半の京都を考える時に、必ず登場するこの2つの洛中洛外図である
それぞれこれまでも長い研究の蓄積があって多くのことが明らかにされてきている
上杉本は山形県米沢市の上杉博物館にあり
歴博甲本は千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館にある
これまで何度か両者が一緒に並んだことはあった(京都府総合資料館・京都国立博物館・上杉博物館など)
両者を比較してみることで、中世後半の京都についてわかることがたくさん見つかる
寒梅館のデジタル展示ではこれまでの研究に学びながらその一部の試みをおこなっている

できれば上京webでは、京都研究を見直す覚悟でこの両者にとりくんでみたい
なにしろ京都が題材になっているのだから

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